与信という言葉を、誰でも一度は聞いたことがあるでしょう。これは文字通り、信用を与えるという意味です。たとえばクレジットカードやカードローンを申し込む場合、その人は期限までにお金をきちんと払ってくれるか、そのお金を払えるだけの収入があるのが、こういった情報を信用情報と呼んでいます。この信用情報がきちんとしている人、たとえば定収入があるとか正社員であるような人は、クレジットカードやカードローンの審査に通ることができます。
逆に収入が安定しないとか、他に利用しているカードやカードローンの返済が滞っている場合は、審査に通らないこともあります。その意味でも与信というのは、きわめて大事なものなのです。もちろんこれらの審査に通ったとしても、支払いが遅れると、利用可能な金額の上限が低くなってしまいます、この利用可能な金額の枠を、融資枠とか与信枠と呼んでいます。その反対に、きちんと支払いをしている場合は、信用ができる人だとみなされて、枠を大きくしてもらえます。
また支払いができなくなり、債務整理を行った場合は、信用情報にもその旨が記載されます。いわゆるブラックリストと呼ばれるもので、これがあると与信にも影響が出て、しばらくの間はお金を借りたり、またはクレジットカードを作ったりすることが不可能になります。ただしこの場合は期限が決められており、5年から7年ほどでその情報が消えてしまうので、また元のようにお金を借りたり、クレジットカードを作ることができるようになります。